PHPはWebサービス開発やWordPressの拡張など、Web開発では最も重要ともいえるプログラミング言語。
効率的に低コストで習得し、早めに実用していくのが最も効果的なPHPの学習&活用法だと思います。
ぼく自身PHP学習の際は、まず本を読み、その後いくつかのオンライン学習サービスで学びながら実用もしていきました。
その経験を踏まえ、PHPを実用することを見据えた上でのトータルおすすめのオンライン学習方法を紹介していきまっす。
ざっと要点をまとめておくと以下のとおりです。
おすすめ学習法の要点
- プログラム初学者はProgateの無料講座でPHPに触れてみよう
- プログラム経験者はUdemyのおすすめ講座をセールで購入しよう
- 20代エンジニア転職希望者は無料オンラインスクールも検討しよう
では詳細いってみましょう。
低コストで学べる「PHP対応オンライン学習サービス」
まずは5千円以内(無料含む)でPHPが学べるオンライン学習サービス、その概要を見ていきましょう。
Progate(プロゲート) : スライド型学習講座
Progate(プロゲート)は、スライドの解説を読み、関連課題をこなすことで学習していくスタイルのプログラミング学習サービス。
最大の特徴が、ブラウザ上で解説、コーディング、課題の正誤判定まで、全てが完結するスタイル。
最初につまづきやすい環境構築が不要で、ブラウザ以外なにも用意する必要がないので、始めるハードルがめちゃめちゃ低いです。
以下がProgateのPHPの学習コース。基礎から応用まで多段階のレベルで構成されています。
↑の通り、無料では基礎中の基礎の レッスンI のみ利用可能、応用的な内容のレッスンは980円/月の有料プランが必要です。
この特徴を踏まえたメリット・デメリットが以下。
- すぐに「プログラムを書いて実行」できる
- 基礎から簡単な応用まで段階的に学習可能
- ブラウザ実行環境は本番想定の作業にはならない
- 月額制で、解約後は参照・復習等ができない
- 動画はないので、聞き流し等の学習は不可
なんといっても、ブラウザのみで即座に学習できることが最大の魅力。
ただ、これは導入が楽ちんな反面、本番作業環境と違いすぎるというデメリットにもなります。
特にPHPは、サーバー処理を実装するので、サーバーに配置、通信でアクセス、ブラウザにHTMLが表示、というフローを理解・経験することも重要。
コードを書く「エディタ」も、VSCodeといった補完等の機能豊富なものがあるため、ずっとブラウザのエディタで作業するのは逆に非効率です。
そして、月額制であるため、がっつり学習をしても解約後は解説や書いたコードを参照できなくなるのが辛いところ。
このため、PHPを本気で学びサービスを作るというよりは、プログラミング初学者が、PHPとはなにか・何ができるのかを素早く試しに学んでみる、のに最適なサービスです。
ドットインストール:動画型学習サービス
ドットインストールは動画によるオンライン学習サービス。
1要素を「3分程の動画」で簡潔に短く解説することで、テンポよく学習進捗が得られるスタイルが大きな特徴。
こちらも、基礎中の基礎講座のみ無料で利用可能、他の多くは1,080円/月の月額制プレミアムユーザー登録が必要です。
また、プレミアムユーザーのみ、動画の早送りや文字起こし、チャット質問ができる、など多く機能強化がされます。
最新のPHP講座では、Progateを意識してかブラウザでコーディング・実行まで行える環境も提供され始めています。
以下が特徴となるメリット・デメリットです。
- 短時間でテンポよく学習進捗感が得られる
- 質問や文字起こしなどの機能が利用可能
- 月額制で、解約後は参照・復習等ができない
- 実用に関する講座が乏しい
- 1動画が簡潔な分詳細な解説に欠ける
ドットインストールは、短時間区切りで学習完結するため達成感が得られやすいのが最大の特徴。
ただ、その特徴のため、各要素の解説が簡潔になっていることが多く、複雑な要素の詳細理解には欠けます。
↑がドットインストールの最新のPHPの主要講座ですが、PHPの言語機能解説がメインで、Webアプリ開発等の実用的内容が乏しいです。
逆に、ProgateなどよりもPHPの言語機能解説は充実、よく使う関数やオブジェクト指向などをざっと学ぶことができます。
ただ、Progate同様、月額制のため解約後に見直すことができないため、あまりこれに依存して学習するのは得策ではないです。
そのため無料の範囲で学ぶか、短期間の課金でPHPの構文理解を一気に深める、といった使い方がおすすめです。
Udemy(ユーデミー) : 動画型学習講座
Udemyは動画によるオンライン講座型のサービス。
Progateやドットインストールと違って講座買い切り型で、継続コスト不要なのが大きな特徴。
企業(スクールや転職サイトなど)提供の無料講座も一部あります。
↑はPHP講座の例ですが、目的に合わせて1講座で基礎から応用まで、通してまとめて学習が可能です。
講座は料金・内容ともに様々ですが、プログラム系だと定価5千円~2万円帯が多いです。
以下が特徴となるメリット・デメリットです。
- 目的に合わせて基礎から応用まで幅広く学習
- 買い切り型で購入後ずっと利用可能
- 30日間返金保証やプレビュー等で購入に失敗しない
- 1講座の料金が高い(がセールで対処可能)
Udemyは1万円以上の講座も多く、Progateなどの月額千円程と比べると割高にも感じますが、様々なセールがあるのがポイント。
ほぼ毎月何かのセールが開催、初回購入割や、セット購入割引などもあり、80%以上割引になることも多く、総じて5千円以下で購入可能、2千円以下になることも多いです。
なんといっても、買い切り型なので購入後は他のコストが一切不要なのがやはり安心。その上で講座のアップデートも利用可能です。
講座の選択肢も幅広く、興味に合わせたものを1本で基礎から応用まで学習可能。ぼくもセール毎に興味があるものをストックしています。
ユーザー評価や、動画プレビューがあり、さらに30日間の返金保証もあるので、安心して自分に合うものを見つけることができます。
PHPを学んで実用したい、Webサービスを作りたい、という方にもっともおすすめなオンライン学習法です。
GEEK JOB : 20代が無料で使えるプログラミングスクール
GEEK JOBは、オンライン主体(現在はオンラインのみ)のプログラミングスクールで、最大の特徴が20代限定の「社会人転職コースという無料学習コース」があること。
その名の通り、学習後エンジニアとして転職することを前提とすることで、無料でプログラミング学習、そして転職までをサポートしてくれます。
無料の理由は、転職紹介先企業からの紹介料という仕組み。エンジニア不足が叫ばれる現代、エンジニアのための知識は無料サポートされるようになってしまいました。
以下が特徴となるメリット・デメリットです。
- 20代は無料で学べる
- スクール型なので質問等のサポートがしっかりある
- 就職までサポートされる
- 就職先などの契約上の制限が発生する
無料でプログラミング学習、さらに転職までさせてくれるということで、かなりおいしい話であることは間違いないです。
ただ、就職先からの紹介料によって成り立っているため、基本的にGEEK JOBが紹介する会社に転職する前提で動くといった制約は出てくるでしょう。
以下↓が就職先例ですが、サイバーエージェントなどIT大手含め選択肢はそれなりにありそうです。
「無料」となると逆に恐い気もしてきますが、コスト無しでエンジニア転職チャレンジできるのはお得ですので、条件に当てはまる方は説明会や体験でひとまず情報を仕入れてみてください。
おすすめのオンライン講座/コース
上述もしてきたとおり、基本的に月額制サービスで本気で学ぶことはおすすめではありません。
そのため、とっかかりとして無料サービスを使ってみるか、本格的に目的にあったものを買い切り(Udemy)で取得して学習していくのがおすすめです。
それを踏まえ以下でおすすめの愚弟的なオンライン講座/コースを紹介していきます。
初学者向け無料「Progate : PHPコースI」
Progateなら準備いらずでプログラミングをはじめられるので、完全初学者はProgateのレベルIで無料でプログラムに触れてみるのがおすすめ。
サクッとプログラミング経験ができるので、そこで合う合わないを見極めて、つぎのステップの選択肢を考えていきましょう。
Progateが気に入ったなら月額課金とはなりますが、そのやる気のまま進めるとよいかと思います。
ただ、上述もした通り、解約後の資産にはならないので、短期間・低コストで使い切るつもりでやりましょう。
Progateじゃなくてもいけそう、と感じられたならば、以降で紹介するUdemyの応用まで含めた講座に入っていくのがおすすめです。
ちなみに、ドットインストールのPHP無料講座「はじめてのPHP」は、内容的にはプログラム初学者に向いていないため、初学はProgateがおすすめです。
初学者向け無料「Udemy:非エンジニアでも学べるPHP入門講座」
Udemyの無料講座で、プログラミングスクール大手のTechAcademyの旧カリキュラムをもとに作成されている動画です。
つまり、数年前に大手プログラミングスクールで使われていた学習教材が編集されて無料で公開されている、というもの。
内容は、なんとコンピュータとは、インターネットとは、という解説からDataBaseなどまで及び、スクールらしく多くの人に教える網羅的内容、という感じです。
旧カリキュラムベースということで少し古い感じの解説であることと、内容は幅広くも解説が淡白な部分はありますが、無料で学べる非常に有益な講座です。
より効率よく最短でPHPを習得、実用したいという意識が高ければ、やはり以降の有料講座の方がトータル的に時間節約、充実した学習となるかと思います。
本格開発入門「Udemy : PHP+MySQL Webサーバーサイドプログラミング入門」
PHPの基礎から、DBを使った応用まで幅広く学べるUdemyの講座。12時間もの講義が利用可能です。
XAMP(MAMP)、VSCodeなど、今PHP開発するのに間違いない環境構築を、インストール手順から解説があるので初心者でも問題ないです。
内容は、PHPの基礎機能・よく使う機能の解説から、Database(SQL)についても解説され、最終的にPHPとDBを使った実用まで至ります。
PHP基礎の理解・確認から、PHPを実用したWebサービス作りまでを体系的に学ぶのに非常に有益な教材でおすすめです。
定価は24,000円とかなり高いですが実際それくらいの価値はあります。ただ、上述したセールでは格安(90%オフなど)で購入可能なので、狙ってみてください。
人気のPHPフレームワークLaravelに関しては触れていないので、Laravelを使いたい方、気になる方は↓の講座もチェックしてみてください。
本格開発入門「Udemy : PHPからLaravelまで はじめてのプログラミング入門【初心者向け】」
PHPの基礎の解説から、最終的にPHP人気のフレームワーク「Laravel」の活用までを、かなり丁寧に解説している講座です。
「Laravelが学べる」ことに意識がいきがちですが、PHPの基礎解説自体がかなり丁寧なので、PHPの初学にもかなりおすすめです。
逆に、プログラミング慣れしている人にとっては、多少冗長な説明と感じられるかもしれません。
PHPの初学後から、Laravelへスムーズにつなげていくよいフローがないためこの講座が作成されたとのことで、まさにそれが成されている講座です。
定価は9,600円で、定価のままでも十分コスパはよいと思いますが、上述したUdemyセールでは2,000円以下にもなりえるので、セールや割引も狙ってみてください。
関連:PHPの参考書も合わせて利用しよう
以上がPHPのオンライン学習法と具体的なおすすめ講座の紹介でした。
PHPの学習には、参考書での学習も有効ですし、オンライン学習の際も1,2冊参考書があるとより理解が進みやすいです。
以下でおすすめ・人気の参考書を紹介しているので、本格学習時には合わせて購入も検討してみてください。
いじょうでっす。
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