ついに発売しました、国民的ゲーム、ドラゴンクエストの最新作「ドラゴンクエスト11」。
もちろん僕も国民としてもれずにプレイして、先日一旦のクリアを果たしました。
本作では、3DS、PS4、いずれはニンテンドースイッチも含めた、マルチプラットフォーム展開となっています。今回僕は3DS版をプレイしました。そして3DS版には、2Dモードと3Dモードという2つのプレイモードがあります。今回はこれら2つのモードの違いを、比較・紹介していきます。
(どのハードで遊ぶかを考察した記事もあります:ドラクエ11はPS4版、3DS版、Switch版どれを買うべきか考察)
2Dモード、3Dモードの比較
3DS版では、2Dモード、3Dモードを選んでプレイするシステムです。序盤は、両方のモードが3DSの上下それぞれの画面に映し出され並行プレイとなり、特定箇所からどちらか一方のモードを選んでプレイすることになります。プレイ中でも教会からモード切替が任意で可能です。
以下でそれぞれのモードの特徴をピックアップ・比較していきます。
※とある場面を流用したりはしていますが、基本的にネタバレはありません。
マップ:俯瞰しやすい探索 vs 没入感のある空間の探索
まずそれぞれの町の画面を見てみましょう。以下それぞれ同じ場所にいるときの景色です。
2Dモード
3Dモード
画像の通り、2Dモードの場合、マップがとても俯瞰しやすく、情報が把握しやすいです。タルやつぼ、NPC、ショップ、それら重要なものの位置が容易に把握できます。情報量が少ないため、道に迷うことも少なく、カメラなどの余計な操作も必要ありません。
対して、3Dモードの場合、マップを俯瞰しにくくなりますが、その分よりリアルに近い没入感のある空間の探索ができます。町を自分で歩いて巡っているような感覚がより強く、キャラやオブジェクトが躍動感のある表現となり、見ていてより面白いものとなります。3D空間での操作となるため、2Dモードでは必要ないカメラ操作が必要になります。
それぞれを比較すると、ゲーム攻略・プレイ効率の点から考えると、2Dモードの方が圧倒的に有利です。情報把握が早く、どこで何をするかを決めること、決めてからそこにたどり着くこと、それらが3Dモードの数倍早いです。3D版では、攻略のしやすさは劣りますが、上記した没入感や、その世界を楽しむ、といったことが魅力です。
プレイ感:プレイテンポの早さ vs 演出の豊かさ
続いてプレイ感について。
2Dモードのほうがプレイテンポが早いです。3Dモードの場合、バトルでもキャラがコマンドごとにモーションしたり、つぼを割るにしてもモーションしたりと、演出が豊かな分時間がかかります。
例えば、バトル中の特定のスキル発動の例で見てみます。
2Dモードでシルビアの「アモーレショット」。エフェクトと文字で終了。
3Dモードで同じく「アモーレショット」。キャラにフォーカスが移り、一連のモーションをする。
画像なのでかかっている時間が明確ではありませんが、3Dモードは時間がかかり、演出が豪華だというのは伝わると思います。
プレイテンポが早いのが2Dモード、プレイテンポが遅い分豊富な絵表現を見れるのが3Dモードです。
バトル条件:ランダムエンカウント vs シンボルエンカウント
2Dモードではランダムエンカウント、すなわちフィールドを歩いているとランダムに敵と遭遇します。対して3Dモードではシンボルエンカウント、すなわちフィールドに敵がキャラ(シンボル)として立っており(以下の画像)、それとぶつからないと戦闘は起こりません。
ランダムエンカウント(2Dモード)の場合、自分でバトルの発生具合をコントロールできません。今回も「せいすい」や「トヘロス」といった魔物を寄せ付けない効果を持つものもありますが、自分より弱い敵にのみ有効なので、攻略中のダンジョン等では多くの戦闘が不可避です。また、エンカウント率が少し高めな印象です。10歩程度歩けば戦闘に入る印象でした。
対して、シンボルエンカウント(3Dモード)の場合、不必要な戦闘を回避しながら効率的にすすめることが可能です。モンスターはあまり強い追跡能力を持っているわけでもないので、多くの戦闘を回避可能です。また、3Dモードでは、戦闘に入る際に、Aボタンで先制攻撃をしかけるような遊びがあり、しっかりプレイすることでわずかですが有利に戦闘を始めることができます。
また、ランダムエンカウント(2Dモード)の場合、特定のモンスターを狙って狩るということが不可能になります。このゲーム、特定のモンスターを狩りたい場面がたまにあります。クエストで指定されたり、特定モンスターを倒すことで乗り物に乗れたり、経験値やゴールド効率のよいモンスターを狙ったり、といったときです。このあたりは、シンボルエンカウント(3Dモード)をベースにして作られたゲームという印象がありますね。
ということで、バトル発生条件に関しては、3Dモードのシンボルエンカウントがプレイ効率的にも、利便性としても有利です。
と、ここまでプレイ効率や利便性の点からシンボルエンカウントの良さをお伝えしましたが、実際には良くないと思っている点もあります。それは、「回避がほぼ可能なため、バトルを強制される場面が少なく能動的にバトルする必要がある」こと。とにかく、ドラクエのフィールド上の敵は追跡能力が甘すぎるのです。そのせいで、「レベル上げのためにいくつか戦っておくか」という自らバトルを起こす行動をとることになってしまうのです。本来、敵は襲ってくるもので、襲いかかるものではない、という印象を僕は持っているため、違和感を感じるのが個人的な難点なのです。
演出:想像力掻き立てるカットシーン vs 表現豊かなカットシーン
カットシーン(プレイヤー操作が効かないムービー的な演出箇所)での表現が、当然ながら違います。
いままで見てきたとおり、2Dモードでは表現力が劣ります。3Dモードのほうが圧倒的に豊かな表現力の映像を見ることが可能です。2Dモードのドット絵がヒョコヒョコ動いているのは、それはそれでかわいかったり、想像力を掻き立てられますが、やはり3Dモードには及ばない、としかいいようがないでしょう。場面によっては、2Dモードでは何が起こったのかいまいちわかりずらい、なんてこともあるほどです。以下が一例。
とあるカットシーンの2Dモード
とあるカットシーンの3Dモード
ただし、2Dモードにおいても3Dモードでカットシーンを見直す機能が入っています(メダ女学園の木)。ということで補間は可能ですが、基本的には、3Dモードのカットシーンが見応えありで間違いありません。
クリアまでにかかる時間
クリアまでにかかる時間は、ほぼ間違いなく
3Dモード > 2Dモード (=3Dモードの方が長い)
となると思います。
これまで見てきたとおり、プレイ効率の面では、2Dモードではマップの探索効率の良さやプレイテンポの早さがあり、3Dモードではシンボルエンカウントによるバトル回数の効率の良さ、があります。それぞれの強みはありますが、トータルでは2Dモードの方がゲームを進めるのは早いでしょう。特に大きいのはやはりマップ探索の早さ。町やダンジョンをめぐる早さが大きく異なると思います。そもそも移動1歩分の大きさがまったく異なりますね(2Dモードのほうが大きい)。
僕は最終的には2Dモードで大方をプレイしてクリアしました。
まとめ
ということで、3DS版ドラゴンクエスト11の2Dモードと3Dモードを比較してきました。
大雑把にまとめれば
プレイ効率が高く、簡単なわかりやすい表現でゲームプレイで楽しむ2Dモード
と
演出力が高く、世界への没入感とともにじっくり楽しむ3Dモード
です。
以上を踏まえて、2Dモードは、とにかく早くクリアしたい人、簡単なゲーム操作でプレイしたい人などがおすすめです。一方3Dモードでは、より躍動感のある演出や、その世界を探索している感覚などを味わいたい人におすすめですね。
それぞれの良さがああると思います。自分にあった選択の一助となれば幸いです。
コメント
はじめまして。DQ11のスクリーンショットは撮れないと聞いているのですが
こちらで使われているスクリーンショットはどうやって撮影しているのですか?
なにかツールとか必要なものとかがあれば教えていただけませんか?
宜しくお願いします。
どっぷ~さん、はじめまして。
僕の画像はすごく単純です、スマホカメラでとってトリミングしているだけです笑
というか、3DS、スクリーンショットとれるんですね・・