先日、E3 2017であがった注目タイトルを紹介してみました。
記事:「E3 2017」であがった注目タイトル10選
その後、「Game Critics Award : Best of E3 2017」としてE3のアワード発表が行われました。
Game Critics Awardは、グローバルな(主に)ゲーム関係のメディアの投票によって選ばれたアワードです。E3の現場に参加したメディアが何に注目して、何を面白いと思ったかがわかります。
その結果
「Best of Show」すなわち、E3で最も高評価・注目された作品として選ばれたのが、
スーパーマリオオデッセイ
でした。
また、スーパーマリオオデッセイは、
「Best Console Game(最優秀コンソールゲーム)」「Best Actoin/Adventure Game(最優秀アクション/アドベンチャーゲーム)」
も獲得しています。
それぞれのアワードの候補には、アサシンクリードやシャドウオブウォーなど、ハイエンドなゲームももちろんラインナップされているわけですが、その中で、最優秀に選ばれたのが「スーパーマリオオデッセイ」。
これは、なんだか、ゲームの評価指標の変化というものを如実に感じるような結果でした。
数年前までは、アンチャーテッドやフォールアウト、タイタンフォールなどの基本的にハイエンドな作品が最優秀ゲームとして選出されていました。グラフィックは素晴らしく、演出も凝ったリアルなものが組み込まれている作品たち。
スーパーマリオオデッセイは、ハイエンドと呼ぶような作品ではありません。
この結果は、メディアの評価もまた、グラフィックや演出などのリアルさの向上への興味よりも、遊びそのものへのフォーカスが強くなってきたのではないかという印象を受けます。
最近は、インディーゲームも、PC、コンソールともに注目度が高くなっています。インディーゲームは、グラフィックのクオリティが高いよりは、独特の表現で独自の世界観を作り出している作品が多い印象です。その独特の世界観が面白かったり、遊び自体が面白ければ、グラフィックや演出がリアルであるかどうかは問題ではない。どんどんそういった流れが強くなっている印象です。
ゲームは、長い歴史の中で、ハードウェアの進化とともに、絵表現の進化という部分に強くフォーカスされてきた印象があります。それがある程度収束しつつ有り、ゲーム本来の面白さという点に注目される流れの変化が起きつつある。
そんな印象をもったE3だったのでした。
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