赤外線リモコン操作をスマホや音声で可能とする「スマートリモコン」。いくつもの製品が発売されてきましたが、なかでも最もおすすめともいえるのがこの「LS Mini」(新型「LS Mini Next」)です。
その魅力を一言で言えば、他製品と比べて、安価なのにむしろ高機能。
ということで、いくつものスマートリモコンを使ってきたぼくの中でも最強のコストパフォーマンス認定品となっています。以下で具体的に使い方、機能を紹介していきましょう。
あらかじめざっくりと要点をまとめると以下となります。
- 位置情報、温度変化、明るさ変化、等のルールで自動オンオフ
- 日時指定組合せで、「平日の夜、家に近づいたら、エアコンオン」等が可能
- LINEへ通知、LINEから操作可能
- Webカメラや、スマートロックとも連携
- 自分の好みの温度や、現在の活動状況に合わせたエアコンの自動AI制御
- Amazon Echoから幅広い音声操作(スマートホーム/カスタムスキル対応)
- Google Homeから幅広い音声操作(スマートホーム/アクション呼出対応)
- Amazon Echo/Google Homeからマクロを実行可能
では詳細いってみましょう。
Live Smartのスマートリモコン「LS Mini(エルエスミニ)」とは
LS Miniは、赤外線リモコン家電をスマホアプリやスマートスピーカー等から操作可能とするスマートリモコン製品です。
LS Miniの仕様が以下となります。
ただ赤外線リモコンをスマホにまとめらるだけではなく、様々な機能が搭載されている風な本製品。具体的にはどんなことができるんでしょう?
ざっくり挙げると以下のようなことが可能です。
- 赤外線リモコンをスマホにまとめて管理・操作
- 外出先から家電を操作
- スマートスピーカーから音声で家電操作
- 複数のリモコン操作をまとめて実行
- スケジュールや行動に合わせて自動で制御
これらのことが7千円かからずにやれる、それだけでも素晴らしいです。
ただ、これらのことは他社スマートリモコンでもそれなりに可能。LS Miniは同価格帯やそれ以上の製品をも凌ぐ機能性、こだわりが詰められています。
以下でその魅力を詳細に見ていきましょう。
LS Miniを最強たらしめる魅力のポイント4点
Amazon Echo/Google Homeからマクロ含む幅広い音声操作対応
今やAmazon Echo、Google Homeからの音声操作はスマートリモコンの必須機能です。
重要なのは、その音声操作でできる内容・幅広さになっています。
そこでポイントなるのは以下の3点です。
- スマートホーム操作と、専用スキル/アクション操作の両方に対応している
- 手動学習して好きな家電操作ができる
- マクロ(まとめて操作)を音声実行できる
1.は、「テレビをつけて」という簡単な声がけでの操作と、専用の「リブスマートでテレビ8チャンネル」のように「リブスマートで~」のような呼掛けをつけることでの細かい操作、その両方に対応することで、幅広い操作が可能になることですね。
2.は、基本となるテレビ、エアコン、照明以外の機器(例えば扇風機や加湿器等)も、手動の割当を使って音声操作で利用できるということです。
3.は、スマートリモコン側で、「帰宅」というセットで、テレビ、エアコン、照明をオンといったセット操作を作り、それを音声操作で「帰宅をオンにして」でマクロセットをそのまま使えるということです。
LS Miniはこの3つ全てに対応しています。
例えば3のマクロ対応の例が下記画像になります。
▼帰宅マクロ(ルール)もアレクサで認識
他社のスマートリモコン製品でもこれら全てに対応しているものはなかなかありません。特に3のマクロ対応は少ないです。他社製品と比べても随一の幅広く、柔軟な音声操作が利用できるんです。
ルール + 日時指定で自動制御
LS Miniでは、搭載したセンサーやGPS情報を使って、家電操作を自動で制御することが可能です。
これらの情報を使った制御はLS Miniでは「ルール」と呼ばれています。ルール制御の具体例は以下のようなものです。
- 一定以上/以下の温度で、エアコンをオン/オフ
- 一定以上/以下の明るさで、照明をオン/オフ
- 特定のエリアに入った/出た場合に、各機器を操作
このように、スマートスピーカーをつかった音声操作の手軽さをも超えた、完全自動の制御が可能なんです。
ここでさらにポイントなるのが、これらの条件を日時指定も組み合わせることができること。以下が日時指定したエアコン自動オン設定です。
▼平日の朝に、室温が27度を超えたらエアコン自動オン
このように、「平日の朝6時~9時に」「27度を超えたら」という条件の組合せで冷房オンが設定できるんです(ちょっとわかりにくいですが)。
これが例えば日時指定ができない場合、日中の外出中でも一律自動オンされてしまいます。温度センサーを用いた自動制御は非常に便利ですが、日時指定がないと実用上かなり厳しいんですね。
Nature Remoという他社製品が同様に温度センサーを用いた自動制御が可能なのですが、日時指定を組合せることはできず、惜しい・・というところで、LS Miniでは実用レベルのセンサー活用が可能となった、というわけです。
→(現在はNature Remoでも可能になりました。)
AIでエアコン自動調整
LS Miniの1つのウリが「Adaptive Inteligence」(AI)によるエアコンの自動制御。
人工知能のAIとはちょっと違い、パーソナルデータに基づいて最適な温度制御を行う「適応知能」という概念です。
例えば、好みの温度、体型、部屋のサイズ、起床・就寝時間などのデータを設定、それを踏まえて最適な温度に管理してくれる機能です。以下のような感じ。
▼AI設定とエアコンAI運転時画面
上画像のように、ライフスタイル設定や、自分の現在の服装、活動状況を伝えることで最適な状態に変わります。
「寝る前に設定温度は2度上げて・・」や「雨なのでドライにして・・」といった操作を自動で制御してくれるようになるイメージですね。
実際に使ってみると、日中設定温度が下がったり、雨だったからかドライ運転に切り替わったり。また、活動状況等(寝てる/立ってるなど)を変更すると即座に設定温度が変わったり。とAIによる変化は確認できます。
現状使ってみた印象は、自動調整でエアコンが強くなりすぎたりと、誰でもすぐに快適とまではいかない印象ですが、非常に面白いこれから注目の機能となっています。
機能性・内容物ともにコストパフォーマンスが高い
最後に、LS Mini最大の魅力が、コストパフォーマンスの高さです。
スマートリモコンの主要な他社製品とざっくり比較してみましょう。
製品 | LS Mini | Nature Remo mini | スマート家電コントローラ | eRemote Mini |
---|---|---|---|---|
イメージ | ||||
価格 | 税込 5,980円 | 税込 9,698円 | 税込 7,560円 | 税込 6,980円 |
搭載センサー | ・温度 ・照度 | ・温度 | ・温度 ・湿度 ・照度 | なし |
自動制御条件 | ・温度 ・照度 ・位置情報 ・時間 | ・温度 ・位置情報 | なし | なし |
USB電源同梱 | ○ | × | × | × |
上記の通り、スマートリモコンで今売れ筋の同価格帯モデルと比べても、センサー内容やそれを活用した機能性が非常に高いです。
また、細かなところですが、スマートリモコンを使う際の電源はこれら全製品マイクロUSB接続ですが、アダプタが同梱されているのは実はLS Miniだけなのです。
アダプタが手持ちでない場合の購入費用を考えると、上記製品群では実質最安値ともいえる価格設定なんです。
他製品と比べて機能性が高い上に内容物もしっかり、なのに価格最安値。ぼくが最強と呼ぶ最大の理由がコレです。
写真で見るLS Mini基本機能紹介
ここからは各基本機能、スマートリモコンとしての使い勝手をずらららっと紹介していきましょう。
スマホリモコンは設定簡単・使い勝手良好
まずは、基本となるスマホでの各家電のリモコン操作画面です。
左が登録デバイスリスト、そしてエアコン操作画面、テレビ操作画面です。操作も特に問題なく、快適に利用できるでしょう。
また、エアコン、テレビ、照明ともに学習はプリセット選択に対応しており、いちいちボタンを設定せずとも簡単に使えるようになります。
プリセット対応メーカー数は膨大でほぼ見つからないことはないでしょう。エアコン等以外のレコーダー/プレーヤーやスピーカーなども幅広いプリセットが用意されています。
クイックルールでまとめて制御
家電のまとめて操作や、複数のボタンを押させる操作は「クイックルール」という設定で行えます。
上画像のように、「帰宅」というルールで、テレビ、エアコン、ライトをオンにする設定が可能です。
各デバイスは、時間を置いて2つの操作を行うことも可能です。
例えば、「おはよう」ルールで「エアコンをオン」、2時間後に「エアコンをオフ」という設定まで可能(画像中央、右)。
「起床して2時間後に家を出る」なんてルーティンが決まっている方はこれで自動化できますね。
そして、前述もしましたが、LS Miniのクイックルールは、Amazon Echo、Google Homeからも利用が可能なのがとても便利。設定次第で、「ただいま」の一言をかければ「帰宅」ルールを実行するなんてことが可能です。
時間、場所、気温、明るさのトリガールールで自動制御
時間や場所、室内環境に応じて自動制御する操作は「トリガールール」という設定で行えます。
上画像のように、日時(左画像)、場所(中画像)、温度(右画像)等で、任意の機器の好きなボタンを自動で実行可能です。
具体的には以下がトリガールールでできることとなります。
- スケジュール(日時指定)で実行
- 特定の場所に入ったら/出たら実行(日時指定可能)
- 特定の温度以上/以下で実行(日時指定可能)
- 特定の明るさ以上/以下で実行(日時指定可能)
ただし、現時点で「特定の場所指定」が少し不具合があり、任意の場所を選べない状態です。メーカー認識済みで対応待ちとなっています。
先述もしたとおり、これらトリガールールには日時指定も組合せて指定できるのがとても実用的、「平日朝に家の近くから離れたら、全部オフ」や、「毎日朝、一定の明るさになったら照明自動オフ」などが可能です。
日時指定がないと、家にいないときや、寝てるときなどにも勝手に作動してしまう問題がでてしまうんですね。
LINEからの制御や通知が可能
LINEと連携も可能で、LINE上から家電制御、各ルールの実行も可能です。
LINEからデバイスを選択すればWeb経由でリモコン操作画面が開き(右画像)、各操作がそのまま外出先等でも可能です。
また、上記の各ルールが実行されたときにLINE通知を有効にすることも可能、自動制御の実行具合をLINE上で確認できます。
ラインを良く使っている場合、いちいちLive Smartのアプリを開かずとも利用可能なのが便利ですね。
スマートスピーカーからの音声操作
ここからは、注目のスマートスピーカーからの音声操作による使い方をAmazon Echo、Google Homeの場合に分けて簡単に見ていきましょう。
Amazon Echo(Alexa)からの使い方
Amazon Echoから利用するには、Alexaアプリで「Live Smart」スキルを有効化、アカウントリンクするだけです。その後デバイスを検出すれば、上画像のようにAlexaでスマートホームデバイスとして認識されます。
LiveSmartアプリ上にヘルプもあるので難しいことはないでしょう。
先述もしましたが、LS Miniでは、クイックルールという任意のセット(マクロ)も音声実行できるのが非常に強力。「全部」というルールで、エアコン、テレビ、照明をまとめてオンにすれば「全部つけて」の一言で一気にオンにできます。
また、基本対応のテレビ、エアコン、照明以外の機器でも、クイックルールでの操作や、照明操作オンオフに手動学習させる、などで自由に音声操作可能です。
設定後は以下のような音声操作が可能となります(実際の操作はデバイス名・ルール名に依ります)。
できること | 音声操作例 |
---|---|
テレビのオンオフ | 「テレビをつけて/消して」 |
テレビ操作 | 「テレビのチャンネルを1にして」 「テレビのチャンネルを上げて/下げて」 「テレビの音量3つあげて/下げて」 「テレビを消音(ミュート)にして」 「テレビを消音(ミュート)解除して」 |
エアコンのオンオフ | 「エアコンをつけて/消して」 「冷房をつけて/消して」 「暖房をつけて/消して」 |
エアコンの温度設定 | 「エアコンを22度にして」 |
照明のオンオフ | 「ライトをつけて/消して」 |
任意機器のオンオフ | 「加湿器をつけて/消して」 「扇風機をつけて/消して」 |
クイックルールの実行 | 「全部つけて」 「帰宅をオン」 「レコーダーセットをつけて」 |
スマートホームスキルはAlexaアプリ定型アクションで別名呼出も可能、「ただいま」の一言で「帰宅をオン」といったことも可能ですので、定型アクションを活用して使いやすくしていきましょう。
また、アレクサ「カスタムスキル」を使うことで、さらにエアコンの細かい操作が可能です。
ただカスタムスキルは、専用のスキルの有効化が必要なことと、「リブスマートで~」という発話が必要となり、少し使うのには手間です。必要と思う場合のみ設定して利用しましょう。
以下がカスタムスキルでのみできることです(スマートホームスキル操作でできることは省略)。
できること | 音声操作例 |
---|---|
エアコンの運転切替 | 「リブスマートでエアコンを冷房/暖房にして」 |
エアコンの温度上げ下げ | 「リブスマートでエアコン3度上げて/下げて」 |
音声操作はなれると便利なこと間違いない操作です、ぜひ活用していきましょう。
公式ヘルプ:公式 Amazon Alexa操作対応範囲
Google Home(Googleアシスタント)からの使い方
Google Homeから利用するには、Google Homeアプリの「スマートホーム」メニューから「Live Smart」と連携、アカウントリンクするだけです。上画像のようにGoogle Homeアプリで認識されます。
こちらもLiveSmartアプリ上にヘルプもあるので難しいことはないでしょう。
先述もしましたが、LS Miniでは、クイックルールという任意のセット(マクロ)も音声実行できるのが非常に強力。「全部」というルールで、エアコン、テレビ、照明をまとめてオンにすれば「全部つけて」の一言で一気にオンにできます。
また、基本対応のテレビ、エアコン、照明以外の機器でも、クイックルールでの操作や、照明操作オンオフに手動学習させる、などで自由に音声操作可能です。
設定後は以下のような音声操作が可能となります(実際の操作はデバイス名・ルール名に依ります)。Amazon Echoと比較するとエアコン操作対応が広いのに注目ですね。
できること | 音声操作例 |
---|---|
テレビのオンオフ | 「テレビをつけて/消して」 |
エアコンのオンオフ | 「エアコンをつけて/消して」 「エアコンを27度にして」 「エアコンを冷房にして」 |
照明のオンオフ | 「ライトをつけて/消して」 |
任意機器のオンオフ | 「加湿器をつけて/消して」 「扇風機をつけて/消して」 |
クイックルールの実行 | 「全部つけて」 「帰宅をオン」 「レコーダーセットをつけて」 |
また、Googleアシスタントアプリから、「リブスマート」というアプリを有効化することで以下のような細かい操作も可能です。この有効化手順は少しわかりにくいので、不慣れな場合LiveSmartアプリのガイド(もしくは以下)を参照しましょう。
こちらでは細かい操作が可能な分、「リブスマートを使って」という呼掛けが必要なります。
できること | 音声操作例 |
---|---|
テレビの操作 | 「リブスマートを使ってテレビ1チャンネル」 「リブスマートを使って音量を3つ上げて/下げて」 「リブスマートを使ってテレビをミュート/ミュート解除」 |
エアコンの操作 | 「リブスマートでエアコン3度上げて/下げて」 |
Google Homeではショートカットという機能を利用することで、「日テレにして」というだけで「リブスマートを使ってテレビ4チャンネル」を実行するなんてことも可能です。ショートカットを活用して使いやすくしていきましょう。
ということで非常に幅広い音声操作が可能、音声操作はなれると便利なこと間違いない操作です。ぜひGoogle Homeとともに活用していきましょう。
注意点
(2018/09/02更新 デバイスやルール変更がどんなネットワーク上でも利用可能になり使いやすくなりました。合わせて一部注意を削除)
ということで非常に機能性が高く便利なLS Miniですが、いくつか注意点もあります。そちらを紹介していきましょう。
手動学習が間近じゃないと認識しない
テレビや、エアコンなどプリセット学習する場合は問題ないですが、手動で赤外線リモコンボタンを学習させる場合、LS Miniに向かってリモコンボタンを実行して学習させます。
この手動学習の際、リモコンボタンは相当本体に近づけて押してあげないと認識しません。
新しい赤外線リモコン登録の際は、LS Miniにしっかり近づいて設定しましょう。
デバイス・ルールの削除がわかりずらい
デバイスやルールを削除したいときに、削除方法がなかなかわかりずらかったのでご紹介しておきましょう。
「デバイスの削除方法」について以下のように公式で紹介されています。
- 必ずLS本体がつながっているWi-Fiネットワークにスマートフォンをつなげてください。
- ボトムメニューの「デバイス」をタップして、右上にある「編集」ボタンをタップします。
- デバイスリストから、削除したいデバイス名を左にスライドさせると「削除」ボタンが表示されます。
- 「削除」ボタンをタップすると、デバイスリストから削除されます。
ルールなどの削除も同様の操作で削除が可能となります。
LS Miniのレビュー・使い方のまとめ
以上スマートリモコン「LS Mini」のレビュー・使い方紹介でした。
まだまだ世に出たてということで、調整中の項目や、未対応機能、不具合発生もありますが、それぞれ開発側で鋭意調整中、未対応項目(IFTTTなど)も近日中に対応される見込みとなっています。
少し整備されれば、現状ではほぼ最強のコストパフォーマンスをもつ製品かと思います。少し先ゆくの家電制御を試してみてはいかがでしょうか。
以下で、他のスマートリモコン製品の紹介・比較も行っています。
いじょうでっす。
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