アマゾンのAIスピーカー「Echo」と「Echo Plus」の違いって、ご存知でしょうか?
ちょっとわかりにくいんですよね。しかし、Echo Plusは実際にはかなり重要な機能が搭載された良製品です。今回はその違いとEcho Plusのスマートホームハブ機能を紹介していきます。
EchoとEcho Plusの違い
違いは一覧にすると以下のようになります。
製品 | Echo | Echo Plus |
---|---|---|
価格 | 11,500円程 | 17,000円程 |
スピーカー | 2.5インチウーファー 0.6インチツイーター | 2.5インチウーファー 0.8インチツイーター |
色 | ファブリック3色 白系、黒系、グレー系 | 3色 黒, 白, シルバー |
搭載機能 | AIスピーカー機能全般 | AIスピーカー機能全般 スマートホームハブ機能 |
つまりEcho Plusは、価格が上がって、音質(特に高音)が少しよくなって、スマートホームハブ機能が搭載された、ということです。ほぼスマートホームハブ機能のための価格差といっていいでしょう。このスマートホームハブ機能とはその価格差ほどの価値はあるんでしょうか?以下で詳しく見ていきます。
将来性抜群の重要機能「スマートホームハブ機能」とは
わかりやすくするため、具体的なスマートデバイス「Philips Hue(フィリップス・ヒュー)」のライトを例に紹介していきましょう。
Philips Hueでみるスマートホームハブ機能
「Philips Hue」はスマート照明といわれる、ネットワークを介してライトのオン/オフや明るさの調整といった操作ができるライトです。こういった操作は、無線LAN(Wifiなど)に接続することで行われますが、ライトそのものには、無線LAN機能は内蔵していません。ライトには、無線LANのように広域で接続維持するようなものではなく、低消費電力で非使用時はスリープ可能となるような別の無線機能が内蔵されているのです。ライト本体の不要な電力消費や冗長な機能搭載を避けるため、このような形になっているんですね。
ということで、ライトにはWifiなどとは別の無線で接続する必要があるため、ライトとは別にWifiからライト用の無線へ中継する「ブリッジ」が必要となります。そのブリッジがこちら↓ですね。スターターキットなどにもついていますが、単体でも販売しており単体価格は約8,000円となっています。
Philips Hue ライトがAIスピーカーから使えるということで、ちょっと欲しくなっていざ価格を見ると「ライトが15,000円!?」と驚いた人も少なくないと思います。その高額の理由の一つがこの「ブリッジ」付属によるものです。そしてこの「ブリッジ」が「スマートホームハブ」そのものです。ハブの別名をブリッジと言っているだけですね。
つまり、スマートホームハブ機能は、無線LAN(Wifi)接続機器(AIスピーカーなど)と、別無線で動くスマートデバイス等をつなぐための中継機能のことです。
Echo Plusについているスマートホームハブ機能
Echo Plusには、上記であげたスマートホームハブ機能(Philips Hueでゆうブリッジの機能)が内蔵されています。
ここまで挙げてきた、スマートデバイス操作用の無線は「ZigBee」という形式の無線が基本で、ZigBee対応製品であれば基本的にEcho Plus経由で操作が可能となりうるということです。(音声で操作できるか自体はAlexa Skills等の対応次第となります。)
つまり、Philips Hueの例で言えば、Echo Plusがあれば「ブリッジ」購入が不要となるということです。約8,000円のブリッジ機能が、スタンダードEchoから5,500円ほどの価格差で導入できるためEcho Plusにしたほうがお得です。
ここで重要なポイントとしては、こういったスマートホームハブ機能を一つに集約できているということです。例ではライトのみをあげましたが、同様のスマートデバイスとして、アメリカではすでにドアロックや電源プラグなどの機器が同様の無線中継を利用したデバイスとして実用されています。それらひとつひとつで、ハブ(ブリッジ)が必要になりえたのが、Echo Plusのみがあればよくなるため、家電設置数が減り部屋をすっきりさせることができます。
また、Echo Plusに集約しているということは、ひとこえ(ひとつの音声コマンド)で同時に、いくつものスマートデバイス操作が可能となりえるということです。「ただいま」でライトを付けて、エアコンをつけて、テレビをつけて、なんてことがしやすくなるのもEcho Plusを介する魅力の一つです。
Echo Plusのスマートホームハブ機能を使って安くスマートデバイスを導入しよう
ここまで見てきたとおり、Echo Plusを自宅に導入することで、スマートデバイスのハブ購入を不要とし、手軽に導入することが可能となります。以下では具体的なスマートデバイスを見ていきましょう。
以下で日本でのEcho Plus対応製品一覧が確認可能です。
Philips Hue:照明器具
例にも挙げたとおり、日本でも販売しているスマート照明です。ライト自体の性能も高く、多くの階調で光を選択することが可能です。こちらがEcho Plusがある場合、以下の単体モデル(約3,700円)の購入のみで利用可能となります。
電源プラグ:状況に応じた電源オンオフ
ZigBee対応形式でオンオフする電源プラグがアメリカ等では販売されています。これにより、その電源プラグにつながった家電等を任意タイミングでオンオフすることが可能です。
例えば、帰宅したらヒーターの電源を自動でオンや、TV等の待機時電力すら手軽に節約することも可能となります。(Echoは常に待機状態が必要ですけどね。)
日本では特に発売予定が決まっていませんが、Amazon Echo、Philips Hueと日本市場に登場しているので、こういった製品もすぐに登場するでしょう。
参考商品:Samsung SmartThings Outlet, F-OUT-US-2
ドアのスマートロック:声で解錠
アメリカでは家のロックはスマートロックという、スマホなどから認証して解除する形式が進んでいます。これもZigBee形式で家のネットワークにつながることで、リモートから解錠可能となっています。
これもEcho Plusと連携すれば、来客時など声で解錠したり、プライベートルームに鍵をかけていても気軽に解錠したりといったことが可能となります。
とはいえ日本人にはまだ馴染みのない文化で、少し不安になってしまいますね笑。
参考商品:Kwikset 99140-009 SmartCode ZigBee Touchpad Smart Lock
まとめ
以上、少しわかりにくいEchoとEcho Plusの違いを「スマートホームハブ機能」をベースに紹介してきました。
日本でもこれからスマートデバイス、スマート家電の普及が増えるのは確実です。それらの製品はWifiを内蔵しているものも多いと思いますが、電源ケーブルを不要としたい上記で上げたようなバッテリー型・低消費電力型の製品はZigBee無線形式となるでしょう。少なくとも、スマートライト最大手のPhilips Hueがそうですね。
いずれスマートデバイスを導入するコストを見越して、Echo Plusを導入しておくのはお得な選択となるのではないでしょうか。ぜひ、検討してみてください。
いじょうでっす。
コメント
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